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大人とLOH症候群って!?【発達障がい 学習塾】2002/03/14①

㉜大人とLOH症候群って!?

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 【LOH症候群とは!?】

・LOH症候群…late-onset hypogonadism

・男性ホルモン(テストステロン)の部分的欠乏によって起こる症候群

男性の更年期障害と言われている

・加齢男性性腺機能低下症候群とも呼ばれる

・女性の更年期症候群に対する男性の加齢疾患

・日本においては加齢に伴う変化として、長らく診療の対象外とされていた

・21世紀になり急激な高齢化社会の出現を背景に治療対象として見なされた

・欧米では 1980年代より老年病学や生殖内分泌学の観点から注目されていた

・発症時期が一定しないが、概ね40歳以降、加齢などによりテストステロンが低下することにより発生する

・実態は低テストステロン症候群であり、生殖能力の低下のみならず精神症状を含めた全身的な症状が認められる

インスリン感受性が悪化しメタボリック症候群を発現しやすくなる

2型糖尿病患者に高頻度で見られ骨粗鬆症、心血管疾患、内臓脂肪の増加、耐糖能異常、高脂血症のリスクが増加することが知られている

・特に20代から40代でテストステロンが低い場合は、2型糖尿病、メタボリック症候群のリスクが増大する

【症状】

・テストステロン減少により様々な症状が起こる

◎精神症状

・集中力の低下、無気力、不安感、頭のもやもや感、イライラ感、うつ、疲労感、不眠、記憶力の低下

◎身体症状

・不眠、精力低下、多汗、勃起障害・性機能低下、筋力低下、筋肉痛、ほてり、発汗、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿、Morning erectionの消失

【診断】

・まず、診断は性腺機能を評価することから始める

・特に血中テストステロンの生化学的な多様性や特性を十分に把握し、検査値を分析する。LOH 症候群患者は不定愁訴にて受診する場合が多く、うつ病を中心とした精神疾患との鑑別が重要である

AMSスコアは17項目からなる質問形式のスコアで、5段階の自己評価を記入する形式となっている

・合計点数によってLOH症候群の可能性が評価されるが、スコアの点数は年齢に比例して高くなる傾向があるものの、血中テストステロン濃度には相関性がない事も指摘されているので、AMSスコアによってホルモン濃度測定が代替されるものではない

・合計26点以下は正常、27-36は軽度の症状、37-49 は中等度の症状、50以上は重症と判断される

◎AMSスコア

①総合的に調子が思わしくない(健康状態、本人自身の感じ方)

②関節や筋肉の痛み(腰痛、関節痛、手足の痛み、背中の痛み)

③ひどい発汗(おもいがけず突然汗が出る、緊張や運動とは関係なくほてる)

④睡眠の悩み(寝つきが悪い、ぐっすり眠れないなど)

⑤よく眠くなる、しばしば疲れを感じる

⑥いらいらする(あたり散らす、ささいなことにすぐ腹を立てる、不機嫌になる)

⑦神経質になった(緊張しやすい、精神的に落ち着かないなど)

⑧不安感(パニック状態になる)

⑨からだの疲労や行動力の減退(全般的な行動力の低下、余暇活動に興味がないなど)

⑩筋力の低下

⑪憂うつな気分(落ち込み、悲しい、涙もろい、意欲がわかないなど)

⑫「人生の山は通り過ぎた」と感じる

⑬「力尽きた」、「どん底にいる」と感じる

⑭ひげの伸びが遅くなった

⑮性的能力の衰え

⑯早朝勃起の回数の減少

⑰性欲の低下(セックスが楽しくない、性交の欲求が起きない)

・各項目を、「ない」1点、「軽い」2点、「中程度」3点、「重い」4点、「きわめて重い」5点で集計する

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【治療】

◎アンドロゲン補充療法

・日本泌尿器科学会では、アンドロゲン補充手段として下記の3種類を推奨している

・2016年現在保険適応となっているのは、エナント酸テストステロンの注射のみである

◎エナント酸テストステロン

・エナント酸テストステロンの筋肉注射を行う

・注射の頻度は、125mg/回なら2-3週間隔で、250mg/回なら3-4週間隔となる

血中濃度の変動が大きいので、投与後4-7日目経過した頃に、血中遊離型テストステロン値のモニタリング実施が推奨されている

・日本では「テスチノンテポ-筋注用125/250mg」として製剤化されている

胎盤性性腺刺激ホルモン

胎盤性性腺刺激ホルモン(hCG)1回 3,000-5,000単位を週1-2回あるいは2 週間毎に筋注する

・hCG testの反応良好例に限られるが、エナント酸テストステロンを直接投与するよるも血中濃度が安定するメリットがある

◎テストステロン軟膏

・テストステロン軟膏を1回3gを1日1-2回陰囊表面に塗布する(1回 3mg テストステロン相当)

・投与が容易で血中テストステロン濃度の変動が少ないというメリットがある

・欧米では主流になりつつある投与法

うつ病との類似性】

・LOH症候群の精神症状は、うつ病と類似するものが多い

・2004年に日本の9施設で、泌尿器科外来を受診した男性患者に対して質問紙調査を行ったところ47.8%が大うつ病と診断されている

・40-50歳代に限ると60%の高率となった

 

 

 

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